プライド
ハウス
東京とは

「プライドハウス東京」は、セクターを超えた団体・個人・企業が連帯し、2020年東京オリンピック・パラリンピックが開催されるタイミングを契機と捉え、LGBTなどのセクシュアル・マイノリティ(以下、LGBT)に関する情報発信を行う、期間限定のホスピタリティ施設を設置し、多様性に関する様々なイベントやコンテンツの提供を目指すプロジェクトです。LGBTのアスリートや、その家族や友人、そして観戦者や地元の参加者が、自分らしく、多様性をテーマとした大会を楽しめるように活動するとともに、2020年のレガシーとして、次世代のLGBTの若者が安心して集える、常設の居場所づくりに取り組みます。

世界で初めて開設された「プライドハウス」は、バンクーバー冬季オリンピックのタイミングでした。以降、大きな国際スポーツ大会に合わせて各地のNGOが主体となり、様々な形で「プライドハウス」が設立運営されてきました。「プライドハウス東京」コンソーシアムは、2020年以降に日本社会に残るレガシーを、という団体の意志を込めて、パラリンピック最終日の2年前、2018年9月6日にキックオフしました。

「プライドハウス東京」は、大会までの期間(TOWARD 2020)、大会の期間中(UNITED 2020)、大会の開催以降(BEYOND 2020)、の3つのフェーズに分けて、「プライドハウス東京」コンソーシアムの各団体、個人の強みを活かした役割分担と連携を行い、以下の「プライドハウス東京」基本計画の実現に向けて進めていきます。

  • 大会までの期間:2018年9月〜2020年7月

    ●発信する
    スポーツイベント、映画上映など、様々な参加型の企画を通して、LGBTについて、LGBTとスポーツについて、LGBTと文化についての情報発信を行います。アライ・アスリートからの発信や、関係スポーツ関連団体への情報提供を行います。

    ●結集する
    設立運営資金を個人・団体・企業からのドネーションを通して集めます。2020年に発信するコンテンツ・プログラムを開発します。期間限定の「プライドハウス東京」のスペース開発を行います。

  • 大会の期間中:2020年7月〜9月

    ●祝祭する
    期間限定の「プライドハウス東京」を東京都内のアクセスの良いエリアに設立します。連動するイベントやワークショップを通して、より多くの方々に多様性の素晴らしさを体験する機会を提供します。LGBT当事者のアスリートやアライ・アスリートからの発信を行います。様々なグッズを開発し、「買って応援」する仕組みを提供します。

    ●救済する
    セクシュアルヘルスに関する情報発信、メディアガイドラインの提供、トラブル相談窓口とサポートネットワークを運営します。

  • 大会の開催以降:2020年9月〜

    ●創造する
    NPO・企業・自治体によるコンソーシアムにより、日本初の常設LGBTセンター(仮称「プライドハウス東京・レガシー」)を、次世代のLGBTの若者の「居場所」を主目的として創設します。蓄積してきたコンテンツやプロジェクト、ノウハウをベースに、日本各地で行う居場所づくりをサポートします。

    ●継続する
    寄付・助成・遺贈などの収入源だけでなく、自主事業としての教育・情報コンサルティングのプログラムをつくり、持続可能な組織づくりを行います。休眠預金、公務員の兼業など、政府のソーシャルセクター施策の積極的な活用を検討します。

「プライドハウス東京」コンソーシアムは、日本社会により広くポジティブな影響をもたらすためには、コレクティブインパクト型の協働、自治体や企業によるプロジェクトへの参画を必須と捉え、特に、大会に関連する自治体や、大会公式パートナー企業に対する呼びかけを積極的に行っていきます。

また、チャリティイベントやクラウドファンディングなど、市民参加度の高い運営資金調達の方法や持続可能な組織体制を、企業からのサポートに加えて検討します。あわせて、LGBTへの理解を深め、前向きな発信やアクションを行うアライ(理解者・支援者)をスポーツ界に増やしていくために、著名なスポーツ選手の「アライ・アスリート」としてのアンバサダー参画を促すとともに、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に関連する団体やスポーツ団体への働きかけを推進する予定です。