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けんじさんの死別体験 エピソード001 旅行から帰ってきたらパートナーが亡くなっていた
◆その後
それから数日のことはよく覚えていません。また、ここ数年は一緒に飲みに行ったりはしていなかったので、今はどんなお店に飲みに行って、誰とよく遊んでいたのかもわかりませんでした。そこで、15年くらい前の共通の友人に電話しました。そしてひろしさんが亡くなったことを伝えました。最近よく行っていそうなお店や友人などを教えてもらい、それらのお店に顔を出し、事情を説明しました。遊んでいた人が来れば連絡をもらえるようにしました。全員と会うのは無理でしたが、何人かのひろしさんの友人には会うことができ、事情を説明しました。葬儀にも参列してもらうことができました。
このような年齢でいきなり亡くなるとは思ってもいませんでした。いろいろと後悔はあります。例えば、もっと病院に一緒に行って、医師の説明に同席すればよかったとか、旅行に行かなければよかったとか、旅行に行くときに「具合が悪くなったらブドウ糖を飲んでね」と伝えればよかったとか、もっと一緒に飲みにいったりすればよかったなぁとか……。数え上げたらきりがありません。
ただ、ひろしさんの死からもうすぐ3年が経過し、これが運命だったのかな? と少しずつですが思えるようになってきました。
私は、ひろしさんが亡くなった54歳になりました。残りの人生をどのように歩んでいくか、これから模索していこうと思います。