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けんじさんの死別体験 エピソード002 遺体を警察が持って行ってしまった
◆警察からの連絡
警察からは、何の連絡もないまま、1週間が経過しました。しびれを切らした私は、もらった名刺に電話をかけてみました。すると「幼いころに両親が離婚していて、ひろしさんは母方についていったが、父方についていったお兄さんがいる」ということでした。そのため、警察はお兄さんと連絡を取って、身元確認に来てもらうことになったと教えてくれました。その結果がわかったら連絡します、とのことでしたので、もう少し連絡を待つことにしました。
さらに1週間が経過したころ、警察から連絡がありました。お兄さんはひろしさんのご遺体と面会したものの、本人かどうかはわからなったそうです。そりゃ10歳くらいの頃に両親が離婚して、54歳まで会っていなかったのですから、わかるわけがありません。そのため、DNA鑑定をすることになったということでした。
私は20年もひろしさんと付き合っていて、誰よりも彼が誰かを知っているはずなのに、私では身元確認ができないというのはおかしすぎます。男女であれば、内縁関係でも身元確認はできるはずです。なんということでしょう。
結局それから1か月が経過し、やっと警察からDNA鑑定が終わって本人と確認されたという連絡がありました。ただし、お兄さんは遺体を引き取らず、行政が遺体を引き取ることになったという話を聞かされました。私は行政の窓口の方の連絡先を聞き、そちらに電話しました。
(その後のお話はエピソード3に書いてありますので、よろしければご覧ください)