アーカイブ&ライブラリー library

LGBTQコミュニティ・
アーカイブ&ライブラリー

プライドハウス東京コンソーシアム「文化・歴史・アーカイブ」チームによる「LGBTQコミュニティ・アーカイブ&ライブラリー」プロジェクト。このプロジェクトで収集された書籍や雑誌等のLGBTQコミュニティ・アーカイブ資料を、プライドハウス東京レガシーのライブラリーコーナーで閲覧することができます。また、LGBTQコミュニティ・アーカイブでは、LGBTQに関連する資料の寄贈も受け付けています。

LGBTQコミュニティ・アーカイブ&ライブラリーの目的

日本のLGBTQコミュニティが紡いできた「過去」を収集し、今まさに大きく動いているLGBTQの「現在」を記録する。そして「未来」に向けて、コミュニティの財産を次の世代へと継承する。

LGBTQコミュニティ・アーカイブ&ライブラリーの必要性

「アーカイブ(archive)」とは、歴史的文化的価値のある重要な資料を収集・保存・活用し、未来へ伝えていくこと。
日本のLGBTQ当事者、並びにそのコミュニティは、これまでさまざまな形で歴史を紡ぎ、文化を築いてきました。しかしながら、それらに関する資料は、個々の当事者や活動団体、研究者や専門家によって集められてはきましたが、LGBTQ全体を見通す形での、横断的・恒常的なアーカイブ、一般の方でも気軽にアクセスできるアーカイブは、まだ整備されていないのが現状です。

ここで言う「コミュニティ・アーカイブ」とは、「コミュニティ当事者自らが、その地域やコミュニティの出来事や歴史を記録し、アーカイブとして継承しようとする活動」を意味します。この中で特に重要なのが、「当事者自ら」というところです。

マイノリティ・グループの歴史や文化は、「国家の歴史」や「公的なアーカイブ」などといったマジョリティ主体のものから、往々にして、無視され、誤解され、周縁化されてきたために、きちんとした記録として残されづらいという側面があります。そんな中で、マイノリティがアーカイブを獲得していくためには、自分たちで自分たちのコミュニティのアーカイブをつくり、自分たち自身の言葉で、自分たちのコミュニティの物語を紡いでいくことが必要不可欠なのです。


私たちは、「LGBTQコミュニティ」を、LGBTQ当事者だけでなく、アライ/ally(*)も含めたものとして捉えています。日本において、『LGBTQコミュニティ・アーカイブ』を運営していくこと。そのことによって、これまでの日本のLGBTQコミュニティの記録と記憶を、ぜひとも、より多くの方々と共有し、また、より多くの方々と協働し、持続可能なアーカイブを共に構築していきたい。

というのも、『LGBTQコミュニティ・アーカイブ』は、LGBTQ当事者並びにアライ一人ひとりの人生の産物であり、このコミュニティに関わる私たちみんなで参加していくことが、この『LGBTQコミュニティ・アーカイブ』に命を吹き込むことだと考えているからです。


*アライ(ally):「ally」は「盟友、味方、同盟者」という意味で、LGBTQの文脈では、LGBTQ当事者ではないが、LGBTQの活動を支持し、協働していく人のこと。

LGBTQコミュニティ・
アーカイブ&ライブラリーの利用について

プライドハウス東京レガシーのライブラリーコーナーでは、プライドハウス東京コンソーシアム「文化・歴史・アーカイブ」チームが運営する「LGBTQコミュニティ・アーカイブ」に収集された書籍や雑誌等の資料を閲覧することができます。

開架資料(本棚に並んでいる資料)の閲覧

プライドハウス東京レガシーのライブラリーコーナーでは、プライドハウス東京コンソーシアム「文化・歴史・アーカイブ」チームが運営する「LGBTQコミュニティ・アーカイブ」に収集された書籍や雑誌等の資料を閲覧することができます。

閉架資料(本棚に並んでいない資料)の閲覧

本棚のスペースの関係上、あるいは貴重な資料や高価な書籍、及び過度な性表現や暴力表現等のある資料については、閉架扱いとしているものがあります。閲覧を希望する場合は、スタッフにお問い合わせください。

具体的な収集物

「もの」のアーカイブ

[1]書籍
[2]雑誌
[3]学術論文
[4]記録資料
[5]パンフレット、フライヤー
[6]写真資料
[7]映像資料
[8]音声資料
[9]絵画等の作品資料
[10]記念物等(衣装など)etc.

「ひと」のアーカイブ

LGBTQコミュニティのキーパーソンの語り下ろし・聞き書き。
キーパーソンだけではなく、市井で暮らすLGBTQコミュニティ当事者の生きてきた証を残していく。

「こと」のアーカイブ

これから企画・実施されるLGBTQ関連のイベントの記録・アーカイブを進めていく。

寄贈について

LGBTQコミュニティ・アーカイブ&ライブラリー(以下「当アーカイブ」)の「資料受贈ガイドライン」に沿って、以下のような方法でLGBTQに関する資料の寄贈を受け付けます。

「LGBTQ コミュニティ・アーカイブ」資料受贈ガイドライン

寄贈の種類

当アーカイブが受け付ける「寄贈」を、大きく「一般寄贈」と「特定寄贈」に分けています。

【一般寄贈】
希望者から広く受け付け、寄贈物の内容・リストを確認した上で、当アーカイブが必要と認めるものを寄贈してもらう場合。
【特定寄贈】
当アーカイブに収蔵されておらず、入手が困難な資料等、特定の資料を対象に、当アーカイブから寄贈をお願いする場合。当アーカイブのウェブサイト等で「特定寄贈」に該当する資料を公開。

持ち込み方法

「寄贈お申し込みフォーム」に記入し、寄贈を希望する資料の内容等についてご連絡ください。当アーカイブへの寄贈をお願いしたい資料名を返信しますので、当該資料を、以下の方法で当アーカイブが所在する「プライドハウス東京レガシー」へ届けてください。

01 直接「プライドハウス東京レガシー」へ持参

プライドハウス東京レガシーの開館中に、寄贈資料を届けてください。

プライドハウス東京レガシー開館案内
02 宅配便等で「プライドハウス東京レガシー」へ送付

下記「プライドハウス東京レガシー」宛に、宅配便等でご送付ください。
※配送業者は問いませんので、ご都合のよい方法でお送りください。
※送付の際は寄贈物の間に私物等が挟まっていないかご確認ください。

★送料について

原則として、送料は寄贈者にご負担をお願いしております。なお、上記「特定寄贈」等、当アーカイブが負担する場合もあります。詳細についてはお問い合わせください。

【送付先】
〒160-0022
東京都新宿区新宿1-2-9 JF新宿御苑ビル2階
プライドハウス東京レガシー アーカイブチーム宛
電話番号:03-6384-1655

LGBTQコミュニティ・アーカイブ&ライブラリー支援者

LGBTQコミュニティ・アーカイブ&ライブラリーにご支援、寄贈いただいた皆さまのお名前を掲載しています。(掲載希望の方のみ。)