英国

イングランドでLGBTインクルーシブ教育が2020年9月から義務化

英イングランドでは、2020年9月からLGBTインクルーシブ教育が全ての学校で義務化される予定です。具体的には、初等教育(※日本の小学校に相当)において、様々な家族の形(両親がLGBTの場合も含む)を教える「リレーションシップ教育」が導入されます。
一方、中等教育(※日本の中学・高校に相当)では、リレーションシップ教育に加え、性的指向や性自認といった項目を含む性教育が教授されます。リレーションシップ教育も性教育も、教え方は各学校に任せられますが、政府のガイドラインに沿った形で実施されます。今後、イングランド以外の地域でも随時LGBTインクルーシブ教育が導入される予定です。

英国の学校現場ではまだまだLGBTを理由としたいじめが後を絶たず、こういった課題に対処することがインクルーシブ教育導入の一因です。
英NGOストーンウォールの報告によれば、LGBTの生徒の45%がLGBTであることを理由にいじめにあっていると報告されています。これまでも、LGBTや性教育については学校で教えられてきましたが、多様なバックグラウンドを持つ子供やその家族に配慮しながら、LGBTインクルーシブ教育が義務化されたことは大きな変化であると言えます。
ストーンウォールも、英政府のガイドラインに対して、「LGBT包摂に向けた現実的で前向きな前進だ」と歓迎しています。

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