カナダ

LGBTQ高齢者への取り組みについて

カナダではLGBTQの権利を人権として認める動きが飛躍的に進みました。今ではアイデンティティ、性的指向や年齢にかかわらず、誰もが安心でき尊重され、権利が満たされていると感じられる社会を実現することが重要だと考えらています。
しかし、1969年まではゲイであることは犯罪でした。このため、この法改正が行われる前の時代を生きてきた今日の高齢者は、性自認や性的指向について現在とは異なる人生経験を経てきました。

差別、排除、非難の恐れがあった歴史により、LGBTQの高齢者は今でもコミュニティの施策では対応が及ばない障壁に直面しています。高齢化が進むカナダでは、高齢者は2030年までに960万人に達し、人口の約4分の1を占めるようになります。国勢調査の推定によると、カナダの高齢者約33万5,000人が自らをLGBTQであると認識しています。

カナダ政府はLGBTQ高齢者と連携し、人権を最大限に保障できるよう対処しています。

たとえば、政府は2019年8月、LGBTQの高齢者が差別に遭わずに社会で共生できるよう、オンタリオ州のプロジェクトに300万カナダドルを支給することを表明しました。
さらに、カナダ全土でLGBTQの高齢者が地域のネットワークやサービスにアクセスできるよう、New Horizons for Seniors Program を創設して5年間で1億カナダドルを出資します。
このプログラムでは、高齢者の幸福と生活の質の向上を支援し、高齢者の社会へのインクルージョンと参加を促進するプロジェクトに資金供与しています。2019年にはこうした事業に約14万カナダドルを提供しました。

また、カナダ政府は2018年に州政府や準州政府と連携してガイドライン「高齢者の社会的孤立:カナダにおけるLGBTQ高齢者を焦点に」を公表しました。これは利害関係者、LGBTQの高齢者・団体での議論を促進するために作成されたもので、革新的なプログラムの開発と実施を支援し、人と人とのつながりを増やし、社会的孤立を防ぐ方法を検討することを目的としています。

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