

オランダ
2012年から中等教育においてジェンダーと性の多様性に関するカリキュラムが必須に

同性愛について寛容な国オランダにおいても、学校現場では LGBT を理由としてイジメ行為が後を絶ちません。オランダ中央統計局の調査によると、ネットで悪口を書かれるなどの方法でいじめらる 可能性が、LGBT の若者だと、そうでない人たちの2倍にもなるといいます。
オランダでは 2012年から、中等教育においてジェンダーと性の多様性に関するカリキュラムが必須となっています。該当カリキュラムは、生徒自身がロールプレーに参加する形や対話形式など、性の多様性に関する議論を 活発に行うことを目的としています。

またオランダ政府は COC (オランダ LGBT 人権団体)と協力 しながら、LGBT の若者の自殺防止策に関する取り組みも行っています。2019 年には健康福祉省、 COC、113 (自殺予防ホットライン)、MOVISIE (社会問題研究所)が一体となり、オランダで有 名な YouTuber などを用いた、大規模なキャンペーンを展開しました。キャンペーンでは性の多様性 や、受け入れる難しさや大切さを伝えました。
◎COC Webサイト
https://www.coc.nl/engels