『差別禁止法』
に関する世界各国の法整備

プライドハウス東京に後援いただいている世界各国の『差別禁止法』について、性的指向および性自認を事由に差別を禁止している国の法整備状況についてまとめました。差別禁止法、および同等の法律が成立している国の法律と、その法律が成立した年をまとめています。ご覧ください。

国名 法律名 成立年

アイルランド

Ireland

雇用平等法1998-2015
平等法2000-2015

1998-2015

英国

The United Kingdom

平等法2010

2010

オーストラリア

Australia

性差別禁止改正法(性的指向、性同一性およびインターセックスステータス)

 

2013年8月1日施行。
連邦法の下では性的指向、性同一性およびインターセックスステータスに因る差別は違法となりました。また、婚姻関係の範囲を広げ、同性カップルが法的保護の対象となりました。なお、性差別禁止改正法に先立ち、同性カップル差別禁止法は2008年に施行され、68の連邦法における同性カップルに対する差別が解消されていました。

2013

オランダ

The Netherlands

一般平等法
オランダ語法律名: Algemene Wet Gelijke Behandeling

 

この法律はLGBTのみならず、信条や宗教、政治的思想、人種、ジェンダー、国籍、婚姻関係にかかわらず平等であることが明記されている。

 

(参考:オランダ語のみ)
https://wetten.overheid.nl/BWBR0006502/2020-01-01

1994
(改正2020)

カナダ

Canada

1. カナダ権利自由憲章

 

2. カナダ人権法及び刑法改正

性的指向 (1996)と性自認、性表現 (2017)を差別禁止の対象に追加

1.1982
2.1996/2017

スウェーデン

Sweden

差別禁止法(2003-2009)
新差別禁止法 (2009- より包括的な内容に改正)

1987

同性愛を理由とする差別行為をスウェーデン刑法の条項に追加。後に「性的指向を理由とする」へ変更。

スペイン

Spain

スペイン憲法第14条において「スペイン人は、法の前に平等であり、出生、 人種、 性別、 宗教、 意見その他個人的又は社会的な条件又は状況を理由とするいかなる差別も広まることがあってはならない」と規定されている。
また、第9.2条では、個人、および集団が真に効果的な平等を享受できるようにするべく公的機関の義務を述べている。国レベルのLGBT差別禁止法はないが、ほとんどのスペインの自治州(アンダルシア、アラゴン、カタルーニャ、ナバラ、マドリード、バレンシア、エストレマドゥーラ、ガリシア、バレアレス、カナリアス、ムルシア、バスク)ではLGBTコミュニティの権利を保護する法律が制定されている。

 

デンマーク

Denmark

差別禁止法及び刑法改正

1987

ドイツ

Germany

一般平等取扱法

2006

ニュージーランド

New Zealand

人権法

1993

ノルウェー

Norway

反差別法

2014

フィンランド

Finland

差別禁止法

2014

メキシコ

Mexico

差別防止禁止連邦法

2003

欧州連合(EU)

European Union

EU理事会では2000年に「雇用と職場における平等」指令(2000/78/EC)を制定し、職場における性的指向に基づく差別を禁止した。これにより、性的指向を理由に求職者を不平等に扱うこと、職場で揶揄したり侮辱したりすること、昇進や研修を阻むことが禁止された。
またEU基本権憲章(Charter of Fundamental Rights of the European Union=2009年のリスボン条約発効以降、条約と同等の法的価値を有する憲章。)第21条で「性的指向を理由とした差別を受けない」権利が明記されている。

詳細はこちら

 
  • 同性婚法に関する法整備
  • 差別禁止法に関する法整備
  • トランスジェンダー関連法に関する法整備

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