プライド
ハウスの
歴史

「プライドハウス」は、オリンピック・パラリンピックなどの国際スポーツ大会の開催にあわせて、セクシュアリティを問わずあらゆる人が安心して過ごせる場所を提供することを中心に、LGBTQ+に関する地域情報や文化情報の提供、LGBTQ+とスポーツという視点での課題やその解決方法や学びの提供、地域の住民や来訪者問わず参加できるスポーツイベントなどの実施といった機能を提供することを目指しています。  

「プライドハウス」のはじまり

2010 年バンクーバー冬季オリンピック・パラリンピック競技大会の際に、閉鎖的・保守的なスポーツ界に向けて、そして、スポーツを契機として多くの方々からの注目が集まるタイミングを活用して、地元 NPOが期間限定で立ち上げたホスピタリティ施設が「プライドハウス」のはじまり。  
 
  LGBTQ+をはじめとした性的マイノリティに関する正しい理解を広げるための情報や、LGBTQ+当事者および支援者の選手や家族、大会観戦のために訪れた観光客が安心して過ごすことのできる空間を提供することを目的とするものでした。 その後、大型国際スポーツ大会の開催に合わせて、世界各地の実施団体が「プライドハウス」を設立運営してきましたが、2010年以降は、2012年のロンドンオリンピック・パラリンピック、2014年グラスゴーでのコモンウェルス(イギリス連邦に属する国々のスポーツ大会)など、大型の国際スポーツ大会の開催にあわせて、地元のNGONPOが主体となり「プライドハウス」の設立・運営がされてきました。
それらの団体が、2014 年ソチ冬季オリンピック・パラリンピック競技大会直前のロシア政府による「同性愛宣伝禁止法」 制定を契機に、情報共有と連帯のために「プライドハウス・インターナショナル」という国際ネットワークを組織化。
2015 年トロントで同ネットワーク会議が開催され、ブラジルおよび韓国の地元 NPO 団体が、2016 年リオ夏季オリンピック競技大会、2018 年平昌冬季オリンピック競技大会の開催時での運営主体として参加しました。 日本からは、様々な「場づくり」を実践してきた認定 NPO 法人グッド・エイジング・エールズが、東京2020夏季オリンピック・パラリンピック競技大会の開催時での運営主体候補として招聘され、ネットワークに参画。201896日に、セクターを超えた団体・個人・企業・大使館などとともに、「プライドハウス東京」コンソーシアムを結成しました。

「プライドハウス」が実際に設立・運営された国際スポーツ大会

  • ・オリンピック・パラリンピック(2010バンクーバー、2012ロンドン、2016リオ、2018平昌)
  • ・FIFAワールドカップ(2014サンパウロ、2015バンクーバー)
  • ・パンアメリカン・ゲームズ(2015トロント)
  • ・コモンウェルス・ゲームズ(2014グラスゴー)
  • ・欧州フットボール・チャンピオンシップ(2012ポーランド、2016パリ)
  • ・ホームレス・ワールドカップ(2016グラスゴー)