• けんじさんの死別体験 エピソード001 旅行から帰ってきたらパートナーが亡くなっていた

    ◆ひろしさんの病気

    付き合い始めた当時、私は90キロくらい、相方は120キロくらいの太目同士でした。その頃は太ってはいてもともに健康でした。デブでも健康というのが、結構自慢だったかもしれません。ただ、やはり歳を取るにつれて、ひろしさんは病気がちになっていきました。
    ひろしさんは、糖尿病を患っていて、病院にも通っていました。だんだんと腎臓の数値が悪くなり、食事指導なども受けていたようですが、私には大丈夫と言っていました。
    52歳になると糖尿病腎症※1を発症してしまい、透析治療が始まりました。今にして思えば、糖尿病の病状をもっと詳しく聞いて、一緒に食事療法をしていればよかったと、とても悔やまれます。
    ただ、透析導入前はとてもつらそうにしていて、浮腫なども出ていて、飲水制限などもあり、体調の悪い日が続いていましたが、週3日の透析治療が始まるとかなり体調も良くなってきて、ひろしさんの生活も普通に戻っていきました。ときどき飲みにいったりもできるようになってきました。といってもお酒はほとんど飲んでいなかったようです。
    透析治療を開始してから、体重管理が厳しくなり、本人も食事を気にするようになったせいか、120キロあった体重は80キロを切るくらいまで落ち、血糖値も正常の値になり、透析をしている以外はほとんど健康といってもよい状態になってきました。ただ、あまりに体重を落としているので、私はちょっと不安でした。いくらなんでも一気に体重を減らしすぎていないだろうか?とは思っていました。

    • ※1 糖尿病腎症:糖尿病がある方の慢性合併症のひとつです。腎臓の機能が落ちてくると、早期の段階では無症状ですが、進行するとからだの余分な水分や老廃物を尿としてからだの外に排泄する機能が弱まることで、からだがむくんだり、気分が悪くなったりするなどのさまざまな症状を引きおこします