PRIDE HOUSE TOKYO JAPAN 2020 LEGACY
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  • ソウマさんの手記「30年を共にした同性パートナーとの死別」 <闘病篇>

    ◆再発

    手術2ヶ月後の抗がん剤1クールが終わったころ、またお腹が徐々に膨らんできた。カオルはお腹を凝視しながら不安そうにしていた。がんが再発して覆水が溜まってきたのではないかと考えた。だが2人とも怖くて言葉にはできなかった。次の検査で問題がなければ抗がん剤をいったん終了するということになっていた。二人は良い結果を期待してがんセンターに向かったが、診察室から出てきたカオルは開口一番「あのね、再発してるって」と言った。
    私の頭は一瞬で思考停止した。手術からまだ2ヶ月も経ってないのに、どういうことなのか。
    再検査の結果「がん細胞の倍加速度が早く5cm大のがんが多数あります」「効く可能性のある抗がん剤はありません」「ホスピスを考えてください」という信じられない言葉が腫瘍内科医から告げられた。
    カオルは仕事にも行けている。治療を続けるならともかく、なぜホスピスに行かなければならないのか。納得がいかず、その場に居合わせた手術執刀医に意見を求めようとした。

    カオル「今後とも宜しくお願いします」
    執刀医「ごめんなさい」

    執刀医は深々と頭を下げ、それ以上は何も言わずにその場を立ち去った。
    私たちは病院から見捨てられたのだ。

    • ◆発病・緊急入院・告知(1/15)
    • ◆カオルの父へのカミングアウト(2/15)
    • ◆一時退院と遺言書(3/15)
    • ◆手術:毒の実を集めて(4/15)
    • ◆自宅帰還(5/15)
    • ◆再発(6/15)
    • ◆言葉を失った日(7/15)
    • ◆カオルの親族への告知(8/15)
    • ◆病院での年越し(9/15)
    • ◆寂しいなんて幼児じゃあるまいし(10/15)
    • ◆残り少ない日々と看護師Nさん(11/15)
    • ◆ホスピス(12/15)
    • ◆最後の約束(13/15)
    • ◆お迎え現象(14/15)
    • ◆旅立ちの朝(15/15)
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