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PRIDE HOUSE TOKYO JAPAN 2020 → - プライドハウス東京 -

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レポート

LGBTQ+ユースの体育現場の経験に関する調査結果を報告。LGBTQ+ユースは他のユースと比較して体育現場でポジティブな経験が得られにくいことが示唆される結果に。

任意団体「プライドハウス東京」コンソーシアム(事務局:特定非営利活動法人グッド・エイジング・エールズ)は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以降、東京2020大会)を契機として、2018年にスタートしました。設立以来、誰も排除しないLGBTQ+インクルーシブな社会の実現に向けて、NPO、専門家、企業、大使館などがセクターを超えて連携し、LGBTQ+に関する幅広い取り組みを進めてきました。

ラグビーワールドカップ競技大会2019をきっかけに始まり、東京2020大会期間中は「公認プログラム」としても活動してきた プライドハウス東京は、LGBTQ+に関する様々な課題に取り組んでいますが、特に、スポーツにおける活動にも力を入れています。2022年度は、プライドハウス東京アスリート発信チーム(企画・運営:一般社団法人S.C.P. Japan)が、公益財団法人日本財団から助成いただき(※1)、東京2020大会以降もスポーツにおける取り組みを継続・強化してきました。

3月23日に文部科学省記者室にて実施した記者会見では、その活動の一環として実施した「LGBTQ+ユースの体育現場の経験に関するアンケート」の調査結果の報告や「アライアスリート育成事業」に関する報告を行った他、2023年度に開催される世界水泳選手権2023福岡大会における取り組みについても発表しました。

プライドハウス東京は、東京2020大会後も、その歩みを止めることなく、スポーツ現場を性的指向や性自認に関わらず誰もが安心して楽しめる場にするとともに、スポーツやアスリートの力を活用したLGBTQ+に関する情報発信を通じて、LGBTQ+インクルーシブな社会の実現を目指します。

※1 プライドハウス東京アスリート発信チームの企画・運営団体である⼀般社団法⼈S.C.P. Japanが、公益財団法人日本財団より助成をいただき、事業を実施しています。

「LGBTQ+ユースの体育現場の経験に関するアンケート」調査結果

プライドハウス東京は、LGBTQ+ユースの体育現場の経験に関するアンケート調査を実施しました。本調査は学校体育でのLGBTQ+ユースの経験を通して、LGBTQ+当事者が直面する国内のスポーツ現場の課題を明らかにすることを目的としています。調査は2022年11月9日~12月11日の間に実施し、18歳~29歳の大学生年代を対象としました。有効回答数は838人でした。

性自認をシスジェンダーかつ性的指向をヘテロセクシュアルと回答した者をシスヘテロ(CH)群、それ以外の性自認、性的指向を回答した者、「わからない」と回答した者をLGBTQ+群としました。本調査において、シスヘテロ群は82.8%、LGBTQ+群は17.2%でした。

「体育でスポーツに参加してポジティブな気持ちになる(なった)」の質問に対し、「1=まったくはてはまらない」~「4=とてもあてはまる」の4段階で回答を求めたところ、LGBTQ+群はシスヘテロ群と比較して統計学的に有意に低い得点を示しました。また、「体育で行うスポーツは、自分らしくいられる手段であると感じる(感じた)」の質問に対しても、LGBTQ+群はシスヘテロ群よりも有意に低い得点を示しました。

本調査の特徴は、LGBTQ+群とシスヘテロ群の比較を行い、体育現場の多様な経験を調べたところにあります。LGBTQ+ユースにとって、学校体育の現場は自分らしくいることができず、ポジティブな気持ちになりづらい場所になっている可能性が示唆されました。

調査結果の詳細はこちらからご覧いただけます:
https://pridehouse.jp/assets/img/handbook/pdf/ally_experiences.pdf

 

世界水泳選手権2023の大会期間中、期間限定の「プライドハウス福岡」を設置

プライドハウス東京は、世界水泳選手権2023福岡大会の開催に合わせて、2023年7月14日~7月30日の大会期間中、福岡市内にて「プライドハウス福岡」を期間限定でオープンすることを決定しました。また、「プライドハウス福岡」の設置にあたり、プライドハウスインターナショナル(※2)と覚書協定を締結しました。

国内外から多くのアスリートや関係者、ファンが集う国際大会において、性的指向や性自認に関わらず、すべての人が安心して大会を楽しみ、交流することのできる居場所を、福岡市のLGBTQ+の課題に取り組む団体と協働し、提供します。

また、アライアスリートやLGBTQ+当事者アスリート、専門家などを招いたトークショーの開催やLGBTQ+とスポーツに関するパネル展示などを行い、大会を通じたLGBTQ+に関する情報発信の拠点とします。LGBTQ+の課題に対して閉鎖的なスポーツ界に対して正しい情報を届けるとともに、多様な性のあり方に対する社会の理解促進に寄与することを目指します。

その他、大会期間中、会場に設けられるファンゾーンでの情報発信活動の一つとして、福岡市と共催でブースを設置予定です。LGBTQ+に関する情報冊子の配布やLGBTQ+とスポーツに関するパネル展示を行い、訪れたファンや関係者がLGBTQ+に関する情報を知っていただける機会を創出します。

※2 プライドハウスインターナショナルは、国際競技大会の開催に合わせて地元の非営利団体等が主体となり設置する、LGBTQ+当事者とそのアライのためのホスピタリティ施設「プライドハウス」の国際的な活動をサポートする団体です。

【コメント】
▶プライドハウス東京コンソーシアムメンバー
三浦 暢久 氏(カラフルチェンジラボ代表)
「私たちの団体(NPO法人カラフルチェンジラボ)もプライドハウス東京のメンバーとして活動させていただいています。世界水泳選手権の福岡大会で、このプライドハウスを設けることができることになり、私自身大変嬉しく思っています」

▶アライアスリート
小谷 実可子さん(日本オリンピアンズ協会副会長/1988年 ソウルオリンピック競技大会 ソロ/デュエット 銅メダル)
「(東京2020大会に続き)このように日本である大きなスポーツイベントで、こういう活動が続いていくということがレガシーとしてすごく大切なことだと思っています。水泳の世界は良い悪いも含めて考えるきっかけが多い競技だと思います。水泳を通して、多くの人々がLGBTQ+の方々の存在に気付いてくれるきっかけになればと思っています」

 

22人のアライアスリートとともに、スポーツ界から積極的な発信を。

プライドハウス東京は、2022年度より、LGBTQ+の課題を理解し、スポーツ界から積極的な発信を行う「アライアスリート」の育成・サポートを行っています。参加アスリートは、プライドハウス東京が提供する全3回のトレーニングに参加し「アライアスリート」として行動するためのLGBTQ+に関する正しい基礎知識や、メディアを活用した効果的な発信について学びます。

2022年は、22人の現役/元アスリートが、全3回のトレーニングを修了。アライアスリートとして、スポーツの場を通じたアウトリーチ活動への参加や競技団体へのLGBTQ+研修に登壇いただき、スポーツ界から積極的なアクションをともにしています。

また、3月23日の記者会見では、アライアスリートが出演したメッセージ動画とアライアスリートのメッセージを掲載したウェブサイトの公開も発表しました。

■アライアスリートメッセージ動画:https://youtu.be/JxWRPuCAf1c

 

■アライアスリートウェブサイト:https://pridehouse.jp/allyathletes/

 

【2022年度のアライアスリートの活動】
■2022年10月16日 国際オリンピック(IOC)「Thank you Tokyo! Festival and Ceremony」イベント- 高橋 成美さん(フィギュアスケート)

■2022年12月4日
Jキャンプ(後援: 日本障がい者バスケットボール連盟)「より多様な人が自分らしく車いすバスケを楽しむには?」を考えるオンライン企画 - 網本 麻里さん(車いすバスケットボール)/村上 愛梨さん(ラグビー)/佐藤 湊さん(陸上競技/棒高跳び)

■2022年12月18日 プライドハウス東京ティーンズデー特別企画「スポーツで交流しよう」イベント- 高橋 友喜子さん(競泳)

■2023年3月4日 東京マラソン2023 プライドハウス東京チャリティランナー合同トレーニング- 松本 珠奈さん(アスレティックパフォーマンスコーチ)

■2023年3月21日 プライドハウス東京「LGBTQ+ユースEXPO」- 菊池 真琴さん(ボクシング)

■2022年3月26日 プライドセンター大阪 × プライドハウス東京presents「プライド&スポーツ」イベント- 齊藤 夕眞さん(サッカー)

プライドハウス東京は、今後もアスリート共に、誰も取り残さないLGBTQ+インクルーシブなスポーツ界と社会を目指す仲間の輪を広げていきます。

 

【アライアスリートからのコメント(一部抜粋)】

▶小谷 実可子さん(日本オリンピアンズ協会副会長/1988年 ソウルオリンピック競技大会 ソロ/デュエット 銅メダル)
「東京2020オリンピック・パラリンピック組織委員会で、ジェンダー平等推進チームを率いる立場になり、改めて東京大会で(オリンピックがこれまでに)やってきたことやそれを繋げようとしてきたことを身を持って感じました。私自身、オリンピック・パラリンピックをスポーツの競技大会としか思っていなかったのが、様々な取り組み(開閉会式での男女の旗手、あるいは選手宣誓の男女平等、トレイベアラーや競技役員のユニフォームのユニセックスデザインなど)を組織委員会の中から知ることでオリンピックやパラリンピックはスポーツ以外のことにも目を向けられる、そして社会を変えられるイベントなんだということを知りました。オリパラが終わった後、その経験を活かしてより良い社会にしたいと思いましたし、東京2020大会があったからこそ、理解や活動が進んだということにならないと、大会を開催した意味がないと思っています。そのような中で、JOCを通して杉山さんと出会い、実体験を聞くことで視野が広がり、今回アライアスリート研修のお知らせを聞いた時に、すぐに申し込みました。研修を受けて、当事者の方々が周りの人に言える環境があること、カミングアウトして受け入れられたことでパフォーマンスが上がったと知り、スポーツの強化という意味でもレベル向上に繋がりますし、(LGBTQ+について)周りが知らないことで一人のアスリートの競技人生に影響するのだということを改めて感じました。そのため、LGBTQ+当事者の方だけに限らず、すべての人がスポーツをしやすい環境づくりのお手伝いがしたいと思います。また、そういうことに気づけたことによって視野が広がり、自分自身の成長にも繋がり、より良い社会づくりのお手伝いができる、という二つの意義を感じることができたので、このアライアスリート研修に参加して非常に良かったと思っています。ただ、私もいろいろな組織に関わっていますが、学んだことを踏まえて話をすると、やはりまだまだだなと、難しい面も感じていますので、引き続き勉強させていただきたいです。私も一員としてこれからのムーブメントをしっかり応援していきたいと思っています」

 

▶杉山文野さん(プライドハウス東京理事/元フェンシング日本代表/NPO法人東京レインボープライド共同代表理事)
「私は一人のトランスジェンダーアスリートとして、当時はカミングアウトできませんでしたが、10歳から25歳までフェンシングの選手として、競技を続けてきました。その当時は、LGBTQ+とスポーツに関する情報はスポーツ界においては全く得られず、差別的発言が飛び交う中で、日常の練習をしていましたので、自分の居場所を感じられませんでした。特にトランスジェンダーとしては、自分らしくありたい、つまり男性らしくありたいと思えば競技者としての人生はなく、競技を続けたいと思えば、自分らしくはいられませんでした。自分らしく競技をするという両立はありえないと思い、スポーツ界に居場所を感じられず、逃げるように引退してしまった私からすると、このようにスポーツ界にもLGBTQ+の理解を進めていこうという動きが出てきたことを本当に嬉しく思っています。自分が小さい時にテレビで見ていた憧れのアスリートが、一緒に応援してくれるということは本当に心強く思っていますし、状況は変わってきたとはいえ、まだまだ当事者のアスリートは困っていたり誰にも言えずにという環境はありますので、是非こういったことを進めていくことでLGBTQ+に限らず誰もが安心・安全に楽しめるスポーツ界をつくっていきたいと思います」

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